これは「幼保小の架け橋プログラム」の共通事項等の整理や、「幼保小の接続期の教育の質的向上に関する検討チーム」の検討も踏まえ、現時点での状況をまとめたものになります。
どのようなものなのか、見てみましょう。
幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会とは!?
各幼児教育施設では、子どもたちが小学校に入ってから大人しくイスに座っていられるよう、学習の時間を取り入れるなど、創意工夫している姿が見受けられます。中には、小学校に入ってから困らないようにと、ひらがな・カタカナの読み書きを教える園の姿も。
メンバーは、幼児教育の研究者だけでなく、小学校教育関係者、自治体関係者、幼稚園・認定こども園・保育所の園長、多様な分野の専門家等。
なお文部科学省は、『文部科学省第2節 幼児教育の意義及び役割』にて幼児教育を以下のように提唱しています。
幼児教育は、目先の結果のみを期待しているのではなく、生涯にわたる学習の基礎をつくること、「後伸びする力」を培うことを重視している。
幼児教育と小学校教育の架け橋委員会 審議経過報告
課題
- 幼児教育の質に関する社会や小学校等との認識の共有
- 0~18歳まで見通した学びの連続性に配慮しつつ、幼保小の接続期の教育の質を確保するための手立ての不足
- 格差なく学びや生活の基盤を育む重要性と多様性への配慮
- 教育の質を保障するために必要な体制等
- 教育の機会が十分に確保されていない子供や家庭への支援
目指す方向性
- 「社会に開かれたカリキュラム」の実現に向けた質に関する認識の共有
- 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」と各園・学校や地域の創意工夫を生かした幼保小の架け橋プログラムの実施
- 全ての子供のウェルビーイングを保障するカリキュラムの実現
- 幼児教育推進体制等の全国展開による、教育の質の保障と専門性の向上
- 地域における園・小学校の役割の認識と関係機関との連携・協働等
教育に時間や費用をかけられる家庭もあれば、そうでない家庭もある現状。しかし、どんな環境にいる子どもでも、皆同じ教育の質と学びの機会が必要ですよね。子どもたちのより良い未来のために、絵空事ではなく現実的な話し合いが行われることを願うばかりです。
なお、幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会の審議は、インターネットで膨張することもできます。