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近年話題の「STEAM教育」とは?

近年、世界中で注目を集めている「STEAM教育(スティームきょういく)」。教育現場でも耳にすることが増えてきましたが、実際にはどのような教育なのか、具体的にご存知でしょうか?
STEAM教育の概要や目的、注目されている理由、そして日本の教育現場での取り組みについてわかりやすくご案内します。

 

STEAM教育とは?

STEAMとは、以下5つの分野の頭文字を取った言葉です。

S:Science(科学)
T:Technology(技術)
E:Engineering(工学)
A:Arts(芸術・リベラルアーツ)
M:Mathematics(数学)

これらの分野を横断的に学び、創造力・論理的思考力・問題解決力を育てることを目的とした教育手法です。
もともとはSTEM教育(S・T・E・Mの4分野)としてアメリカで注目されていましたが、近年は芸術的視点や表現力も重要とされ、「A(Arts)」を加えたSTEAM教育として世界的に拡がりを見せています。

 

なぜ今、STEAM教育が注目されているの?

1. 社会の変化に対応する力が求められているから

AIやIoTなどの技術が進化する中で、将来の社会は今とは大きく変わると予測されています。その中で重要なのは、「正解を覚える力」よりも「正解のない課題に向き合う力」。
STEAM教育は、知識の習得に加え、「自ら問いを立て、試行錯誤しながら答えを導く力」を育てることができる教育として注目されています。

2. 実社会に即した学びができるから

STEAM教育は、教科の枠を超えたプロジェクト型学習や探究学習を通じて、「実際に社会で役立つ学び」を実践できるスタイルです。
たとえば、「災害に強いまちづくり」をテーマに、地理・科学・建築・芸術・数学などを組み合わせて課題に取り組むことで、よりリアルな学びが可能になります。

 

STEAM教育のメリットとは?

主体性が育つ
自分で課題を見つけ、解決策を考えるプロセスを通じて、自ら学ぶ力が身につきます。

創造力・表現力が伸びる
アートやデザインの視点が加わることで、自由な発想や他者との協働を学べます。

実社会につながる学び
教室の外の世界とつながるような学習体験ができ、将来の職業意識にもつながります。

 

日本の教育現場での取り組み

日本でも、小学校・中学校・高等学校を中心に、少しずつSTEAM教育の導入が進んでいます。
代表的な例としては:

・プログラミング教育の必修化(小学校)
・総合的な学習の時間での探究活動
・STEAM教材を活用した授業(ロボットや3Dプリンターなど)

また、民間のSTEAM教育スクールやオンライン教材も増えており、家庭でも取り組めるようになっています。